いい姿勢は百薬の長?
- くりはら みほ
- 2021年6月28日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年7月4日

外出自粛が続いていますが、みなさんおうち時間をどのように過ごしてますか? 在宅ワークやスマホ・タブレットを見る時間が長くなると、日常生活の大半を座ったまま前かがみの姿勢で過ごすなんてことも!肩こり・腰痛、ひどくなると猫背になってしまったなんていう人も多いのでは?
人に会った時、数秒で第一印象が決まると言われています。 いくら身だしなみや気配りに気をつけていたとしても、姿勢ブスでは久しぶりに外出して会った知り合いに悪い印象を与えてしまうかもしれません。それどころか猫背は万病の元ともいわれ、猫背になると腹筋が弱くなって体のバランスを支えることが難しくなり腰に負担がかかってくるので腰痛に、また歩く時足が前に出づらくなるので転びやすくなります。高齢者が歩行困難になり転倒して骨折、そのまま入院して歩けなくなってしまうという話はよく聞きますが、実はもとをたどると姿勢が原因の一つなんです。
まだまだ私は大丈夫と思っていると、日常生活の些細な習慣の積み重ねで深刻な事態になるかも? ちなみにいい姿勢でいられると、インナーマッスルの大腰筋が刺激されて背中のアウターマッスル、脊柱起立筋が緩むので、腹筋が働き歩行能力も上がります。体幹の筋肉も自然と使えるようになるのでお腹まわりもスッキリ、しっかり前を見てさっそうと歩く姿はイキイキとしてとても素敵ですよ。
正しい姿勢とは?
では正しい姿勢とはどんな姿勢なのでしょうか? 小学生の時よく「気をつけ!」をしましたね。あの背筋がピンとした姿勢を想像する人も多いかと思いますが実はそうではありません。
人間の背骨は横から見ると自然なS字カーブを描いているのですが、それによってうまく重力を分散させ関節や首、脳への衝撃を吸収しているので、正しい姿勢を作ろうと思ってがんばって胸を張って背筋をピンと伸ばして一直線にしようとするとかえって身体に余計な負担がかかり疲れやすくなるばかりか、腰痛や膝痛のリスクも!
正しい姿勢づくりのポイントは、まず骨盤から動かすことです。骨盤を真っ直ぐ立てることで自然と積み重なっている上半身の脊椎も無理やり延ばすことなく動き、無理なく正しい姿勢になっていきます。
自分の姿勢を知る

ではまず壁を使って自分の姿勢をチェックしてみましょう。
壁を背にして立ち、壁と背中・腰の間にできた隙間をチェックします。 A:お尻と背中両方つく B:お尻だけつく C:背中だけつく
壁と腰の隙間の大きさは? A:猫の手(指を第2関節から曲げた状態)が入る B:手の平2つ位入る C:手が入らない
結果はAが多い人は正常、Bは骨盤が後傾して猫背気味、Cは骨盤が前傾していて反り腰です。
姿勢チェックで猫背・または反り腰になってしまった方はまず、自分の姿勢の悪さを自覚すること。 そうすれば姿勢が悪くても自分で治すことが出来ます。日常生活の中で取り入れられる姿勢を意識した動きを行ってみましょう。
正しい姿勢は頭頂を紐でまっすぐ天井に吊るされたイメージです。
立ったり座ったり動いても、骨盤を受け皿に脊柱はS字カーブを描き頭蓋骨まで柔軟に動き、安定した姿勢を保つことが出来るのです。

ここでちょっと専門的になりますが解剖学的に正しい姿勢を説明とは、この①〜⑤の5点をまっすぐ結ぶことが出来る姿勢をいいます。
①耳垂(耳たぶ)の後方
②肩峰(肩関節上方の出っ張った骨)
③大転子(股関節側方の出っ張った骨)
④膝関節前部(膝のお皿の後方)
⑤外果前方(外くるぶし3㎝前方)
姿勢を正すポイント
繰り返しになりますが、ポイントは骨盤です。
まず自分の骨盤の傾きを知って骨盤が真っすぐに立つように動かすことです。
日常生活である一定の動きや姿勢が多い方は、骨盤の周りの筋肉が凝り固まったり緊張して歪みや左右差、痛みが出る方もいらっしゃるのでは?
ヨガでは前後左右・上下あらゆる方向に体を動かしていくので、それらの筋肉の緊張の緩和だけでなく強くし、結果的に姿勢の改善につながるでしょう。さらに姿勢が良くなるとお腹からしっかり呼吸が出来るようになり、体幹の呼吸筋も自然と鍛えられ健康になりますよ。正しい姿勢は百薬の長!皆さんも是非日常生活の中に取り入れて下さいね。
これからも思いつくままブログを更新していきますのでお楽しみに。
つれづれなるままに・・・
ツナガルYOGAは、西東京市 東伏見を中心に活動しています。 スタジオレッスンの他にご希望の場所へ出張も承ります。初回は無料ですのでお気軽に試してみませんか?
ご連絡いただいた方に、こちらから詳細をお送りいたします。 下記メールまでお申し込みください。

くりはら みほ kuriharana@gmail.com
Comments